冬の肌に起こりやすい主なトラブルの原因
①気温低下による血管の収縮。
② 外気温度低下、暖房による乾燥。
この2つによって肌のバリア機能が低下する時期です。
バリア機能とは
バリア機能の具体的な機能は2つあります。
①体内の水分蒸発を防ぐ保湿の役割。
②異物の侵入を防ぐ保護の役割。
バリア機能を高める為にはどうすれば?
バリア機能を高める為には保湿が大切です。得に『皮脂膜』『細胞間脂質』『NMF』この三つの潤い成分が大切になってきます。
細胞間脂質の約50%を占めているのが、セラミドと呼ばれる成分です。
つまり水分保持能は、主に細胞間脂質にあるセラミドの量によって決まり、人により差が出ます。セラミドが十分にある肌は、水分を抱え込み、蒸発させない状態を長い間保つことができます。例えば化粧品を付けた後にセラミドが十分にある肌は潤いが長続きしますが、セラミドの少ない肌は一旦は保湿成分を取り込むのですが保持能力が低いためすぐに蒸発してしまうのです。つまりどんなに高価な化粧水を使ってもスカスカのざる状態になっているので時間と共に乾いてしまいます。
『皮脂膜』
皮脂膜とは、角層の表面(皮膚表面)を覆っている天然の保護膜です。
皮脂腺(ひしせん)から分泌される皮脂(油)と汗腺(かんせん)から分泌される汗が混ざりあってできています。
汗のほとんどは水ですが、塩分なども含んでいます。
このように皮脂膜とは、水と油が混ざった「うるおいの膜」になります。
洗顔料を使って洗顔したあとに、たとえ顔がつっぱっても、しばらくすると自然に皮膚表面がうるおってくるのはこの皮脂膜のお陰なんですね。
「細胞間脂質(さいぼうかんししつ)」
細胞間脂質はよく『ブロック』と『セメント』にたとえられます。角質細胞と角質細胞の間を埋めて接着剤のようにつなぎとめて角質内の水分が奪われないようにしています。
『NMF』
NMFは(Natural)ナチュラル(Moisturizing)モイスチュアライジング(Factor)ファクターの略になります。スポンジのような役割で肌の水溶性のうるおい成分であると同時に化粧水などから与えられた保湿成分と水分を蓄えることができます。。
私たちの肌は、バリア機能をサポートするお手入れとして、「水」化粧水・「保湿成分」乳液・「エモリエント成分」クリームの全てが必要となります。その為に基本のケアである、化粧水・乳液(美容液)・クリームは必須アイテム。冬こそ保湿効果の高いアイテムをお選びください。